内 観

 内    観

●内観とは

内観という言葉は、自分自身の精神状態やその動きを内面的に観察すること。また、その 方法。内省。の意味です。

瞑想とは、内観することとも言えますが、自分自身の内面の状態だけでなく、態度 や行動も観察する瞑想もありますから、内観だけには、瞑想は限らないのです。

瞑想とは、何をしていてもそこに気づきをもたらすことなのです。 だから内観することは、瞑想のひとつではありますが、それが瞑想のすべてではありません。

内省する、反省するとなると、反省するマインドの動きに気づいていれば、それは瞑想にもなりますが、気づいていなければ、それは単に反省という心(マインド)の 働きです

内観と言えば日本では「内観療法」が有名です。

昭和初期に実業家で僧侶だった吉本伊信が、浄土真宗系の信仰集団「諦観庵」に伝わっていた自己反省法「身調べ」から宗教色を除いて、一般的にした修養法です。

刑務所や少年院など矯正教育や、一般の学校教育企業研修などにも使われています。

また、白隠禅師も「内観の法」という自律訓練法 に似ているものを記しています。

また、浄土真宗では「内観」と言う用語は一般的で、キリスト教の中でも「内観」という言葉は使われています。

ヴィパッサナー瞑想も「内観」の一種だという人もいますし、実際に中国では「内観」と訳 されています。

西洋の心理学では実験心理学の生みの親であるヴィルヘルム・ヴァントが、自分自身の精神状態を観察する方法として考えだしたやり方も、「内観」と呼ばれています。

●内観のやり方

内観療法という有名な方法では、静かな場所に1週間こもって、自分自身を見つめます。

落ち着いた場所で、屏風で囲んだ中で、一人で座って行います。


まず、母親に対する 1.世話になったこと  2.して返したこと  3.迷惑をかけたこと の3点につ いて具体的な事実を調べます。

調べるのは年代順で、小学校低学年、高学年、中学生時代…、というように年齢を区切っ て現在まで調べます。

そして父親、配偶者、子供など身近な人に対する自分を同様の観点から調べます。

朝6時から起きて夜の9時まで内観を続けます。 他の人とのおしゃべりは禁物で、一日に数回やってくる面接者の方と話をするだけです。

最初は思い出がぼんやり浮かぶ程度で、苦しい時期を過ごしますが、そのうちに思いもよ らない過去の記憶が蘇り、自分のことがわかってきます。

自分を客観視することができるようになり、しばしば劇的な人生観の転換が起こることがあります。

本格的な内観療法を受けなくても、毎日時間をとって「感謝のノート」を書いてみるのも良いでしょう。

今日一日、受け取った様々なことについて思い出し、記録し、感謝を感じます。 書き出してみたら、見過ごしていたたくさんの感謝できることを受け取っているはずです。

●内観の効果

「内観療法」で、母親にしてもらったこと、して返したことを思い出すと、どんな母親でも、子供の立場からしたら、母親に「して返したこと」よりも「してもらっ たこと」の方が多いのは当たり前です。

そこで、ハートの本質のひとつである「感謝」につながることが起こります。

感謝は暖かく、物事を広く向かい入れるような質です。感謝すると内側で、受容性が開いて、すでに受け取っているものだけでなく、さらに多くのものが受け取れるようになります。

アルコール依存症や摂食障害など両親に対する恨みを強く持っている方が、親に対する感 謝の気持ちを感じて、意識がシフトすることはよく起こります。

一週間も泊まり込んで内観していけば、劇的な変化が起こることも多いのです。

参考:瞑想21選

 

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