ミスティックローズ瞑想

●ミスティックローズ瞑想とは何か

1988年の4月、インドの神秘家OSHOは、ミスティックローズと呼ばれるユニークな瞑想法を、人々に紹介しました。その後、約30年の間に、世界中で何万人もの人が体験しています。

この瞑想は、3つのステージから構成され、それぞれ7日間続く、3週間のプロセスです。

それはシンプルで、強力な方法です。 現代人のために様々な瞑想法を作り出してきたOSHOはこう語っています。

私は多くの瞑想を編み出してきた。だが、おそらく、これが最も本質的で根本的なものになるだろう。これは全世界を引き受けることができる。この世界に必要なすべては、過去のあらゆる抑制からハートをきれいに洗い流し、清浄に することだ」OSHO

過去からの条件付けによって、私たちの感情は深く抑圧されています。 それらを解放しない限り、現代人は静かに座ることはできないとして、OSHOは、ありとあ らゆるセラピーやボディーワークを導入したことで有名です。

彼の作り出したアクティブ・メディテーションと呼ばれる瞑想は、何種類もありますが、 その全てが活動的な方法と、静かに座ったり横たわったりして、自分自身を見守ることが 組み合わされています。

頭の中が忙しく、体を動かすことが少なくなっている現代人にとっては、余剰エネ ルギーを発散することで瞑想をしやすくなります。

OSHOアクティブ・メディテーションは、欧米では、スポーツジムやフィットネスクラブ、またクリニックや刑務所などでも実践 されています。

なかでもこのミスティックローズ瞑想は、OSHO自身が「いかなる瞑想もこのちょっとした 方法ほど多くを与えられはしない」と語っているシンプルでユニークな方法です。

<第一ステージ>(1週間目)

何の理由もなく、3時間笑い続けます。 それを1週間続けます。

<第二ステージ>(2週間目)

何の理由もなく3時間泣くことが、1週間続きます。

<第3ステージ>(3週間目)

「丘の上の観照者」として瞑想のうちに静かに座ります。 このミスティックローズ瞑想は、別名「瞑想的セラピー」と呼ばれていますが、実際には、 ここにはどんなセラピーもなく、話すこともなく、分析もなく、本当に「すること」は何もありません。 ただ瞬間瞬間、自分のエネルギーとともにいるだけです。

エネルギーに何かを付け加えることは何もなく、ただただ古いものを落としていく、落とし ていくことで軽くなっていくプロセスです。

笑うことは不謹慎だとされる社会の中で、笑いはとても否定され、抑圧されてきています。 そして笑いの底には、涙があり、痛みはさらに深く、人間存在の奥底に抑圧され、否定され、埋め込まれてきました。

塊となったハートの土壌に、岩や雑草のように、それらの感情のエネルギーは存在しています。 第二チャクラのフィーリングの流れは滞り、より繊細に内側を感じる事は難しくなっています。

1週間笑い、1週間泣いた後の泣いた後の静かに座るこのステージは、多くの人に至福もたらします。

笑いや涙を抑圧したままでは感じれなかったより繊細なフィーリング、静けさや、おだやかさ、平和や愛に、気づくことが簡単になるからです。

より中心にある空っぽなスペースにも気づくだけの繊細な感受性が、自然に現れてくるからです。

隠されていたものが解放され、花開く状態を、古来から神秘家たちは「神秘の薔薇」(ミス ティックローズ)とは呼びました。

抑圧された感情エネルギーが取り除かれた後の土壌に、瞑想の花の種を蒔き、それが素早 く開花するのが、三番目のステージです。

この3つのステージがあるのがミスティックローズ瞑想です。

ボンベイ在住の医師Dr.マダン・カタリア夫妻が1995年に考案したラフターヨガ(笑いヨガ) は、笑とヨガの呼吸法を組み合わせたもので、最初は5人の人たちが公園で笑っているとこ ろから始まり、現在では100カ国以上に普及しています。

論理的思考や言語的ユーモアを用いず、身体感覚で子供のような無邪気な遊び心を解放す ることによって、心身の健康に有効な笑いの量を多くすることが目的です。

笑うと体も気分も変わります。 免疫系、神経系、内分泌系の全てに影響があると言われていますが、

たくさん笑うこと で、仕事や人間関係でも明るく快活になることが期待されます。 主に心身の健康を目的とするラフターヨガ(笑いヨガ)では、笑った後にリラクゼーションの時間として、静かに何もしない時間を取りますが、そのパートは特に重要視されてはいません。

ミスティックローズ瞑想が、笑った後に、泣き、そして最後に静かに座るパートこそ重要視しているのとは、違うところです。

また、ミスティックローズ瞑想を作ったOSHOはこう語っています。

だから最初の層は笑いだ。でもひと度笑いが過ぎたなら、突然自分自身が涙で、苦悶で いっぱいなのを発見する。が、それもまた、途方もなく重荷の降りろ現象だ。何生にもわ たる痛みと苦しみが消え去るだろう。この2つの層を一掃することができれば、あなた自身を見出している。」YAA-HOO! The Mystic Roseより抜粋

実際のところ3時間の笑いを1週間も続ければ、ほとんどすべての人たちは、痛みの層に至ります。 笑いは、泣き笑いのような感じになり、一週間の最後あたりでは、これ以上笑うことは苦 しくなって来ます。 早く泣きたくなるのです。

涙がそこにあることを許せば、泣くことも簡単に起こります。 笑いは、身体の姿勢や呼吸など、ほんの少しの努力で笑うこともできますが、涙は、ただ リラックスすることによって起こります。

OSHOはまた、笑いの瞑想として、毎朝目覚めたときに、目を開ける前に猫のように体を 伸ばし、体のあらゆる繊維組織を伸ばしながら、3分から4分後に、目を閉じたまま5分間 ただ笑い続ける瞑想を紹介しています。

はじめのうちは作り笑いでも、そのうち本物の笑いが起こってくるので、そうしたら笑の 中に自分自身を失うことを勧めています。

朝1番にこの瞑想を行うと、その日一日の性質をそっくり変えてしまいます。

笑いの解放は、感情をコントロールしている横隔膜(太陽神経叢)の緊張を緩めます。 感情を感じる第二チャクラをコントロールしている第三チャクラが緩み、子供時代や過去生からの蓄積されてきた感情の塊が緩み始めます。 それをまずは「笑い」として表現することで、同時に「怒り」のエネルギーも表出されて います。

●ミスティックローズ瞑想のやり方

この瞑想は3つのパートに分かれ、21日間継続します。

第一のパートは「笑い」です。 はじめに数回、yaa・hoo!(ヤー・フー!)と叫び、それから何の理由もなくただ笑います。 座っても、横になっても構いません。

仰向けに横たわると胃の筋肉がほぐれ、エネルギー の流れが良くなる人もいます。 多くの人にとってエネルギーがブロックされている太陽神経叢の緊張が、笑うことによっ て揺さぶられます。

大きな笑でもいいし、小さな子供がクスクス笑う感じでも構いません。 自分自身の内なる笑い、理由のない笑いを発見していきます。

大体において目は閉じていますが、笑を誘発するために、一緒に笑っている人たちと目を合わせても構いません。

この瞑想は1人で行う事もできるし、またたくさんの人たちと一緒に行うと、笑いが誘発さ れるので、さらに効果的です。

笑えなくなったときは、笑いが戻ってくるまで「Yahoo!」と叫ぶか、または1ジベリッシュ (意味のなさない音声)を発することも助けになります。

毎日、笑のステージの最後は、数分間完全に静止して座ります。

第二のパートは「涙」です。

第二週目は、始めに数回、優しくYaa-Boo!(ヤー・ブー!)と言い、それからただ泣くがまま にまかせます。

部屋を少し暗くして、悲しみを誘発するような音楽をかけても構いません。 姿勢は座っても、横になっても構いません。 目を閉じて、泣きたくなるようなあらゆる感情の中に深く入って行きます。

本当に深く泣くことを、自分自身に許すことがポイントです。 泣けなくなったり、眠くなったりしたら、ジベリッシュしたり、再びやさしYaa-Boo!と言 います。

ステージの最後は毎日、数分間完全に静止して座ります。

涙のステージの1週間は、涙を誘うような状況に対して、防御せずに開いたままでいます。 自分自身が繊細で傷つきやすくなることを許します。

第3のパートは「丘の上のもの見」観照 と呼ばれています。

頭と背中できるだけまっすぐにして、目を閉じて、自然な呼吸をします。 そしてリラックスして、見守ります。まるで「丘の上のもの見」のようになります。

何が通過しようとそれをただ目撃しているのです。 何を見ているかが重要ではなく、思考、感情、肉体感覚、判断など、何がやってこようと それを自分だと思わず、それに埋没せず、ただ見守ります。

座った後には、穏やかな音楽を聴きながら、踊ります。 音楽には没入せずに、体がひとりでに動くに任して、その動きを「見守り」続けます。

●ミスティックローズ瞑想の効果

ミスティックローズ瞑想の途中とその終了後に行われた科学的調査によれば、深いくつろ ぎや心身の状態の改善、日常生活で様々な感情を感じ、表現できる能力の向上などを、深 く継続的に体験しています。

しかも、そういう感情にとらわれず、自分の体験を観照できる能力の増大が報告されています。

笑いは、免疫力を高め、脳を活性化させます。酸素の摂取量が増え、副交感神経が優位に なって、ストレスホルモンの分泌の減少が起こります。

笑うと、セロトニンの分泌量も増えるので、抗うつ効果もあり、睡眠の質も向上することなどが、科学的に証明されています。

3時間もの笑いを1週間続けるミスティックローズ瞑想では、体験者は笑いのステージで は、概して陽気になり、エネルギーが活発になり、食事に対する変化や、感情に対する 様々な変化を感じます。

身体は熱っぽくなり、お互いに笑い合った人びととは、言葉を超えた交流を感じます。

笑っている間は、マインドは動きません。 本当に笑いながら何かを考える事は不可能だからです。

ミスティックローズ瞑想を作ったOSHOによれば、これは仏教僧の「ヴィパッサナー」以 来の瞑想における初めての跳躍」です。

OSHOは、「ヴィパッサナー瞑想」は、 「29年間ぜいたくな生活を強いられて、何の抑圧もなかった仏陀自身にとっては効果はあったが、それ以来25世紀の間、何千もの僧たちが仏陀の背景なしにヴィパッサナー瞑想をしてきた。

だが僧侶たちはただ乾いて、砂漠のようになってしまった。問題は何かといえば、観照するだけでは、自然に力することになると言うことだ。

涙を観照すれば、涙が止まるが、その涙が潜伏した状態になる」

と言います。

ヴィパッサナー瞑想によって中心に定まることができますが、

「だがその中心には笑いも 踊りもない。確かに花が咲いたが、そこにはどんな芳香もない」とOshoは言います。

だから否定され、抑圧されている笑いと涙の層を解放して、その後に純粋な「観照」の空間が開くプロセスを行うこの瞑想を「ヴィパッサナ瞑想以来の瞑想の革命」と呼びます。

第二ステージの「涙」の期間は、静かで、繊細で、傷つきやすいスペースになります。

笑いは、陽気な気分を創り出しますが、浅い感じがあり、悲しみはもっと深く、沈黙につ ながっています。

笑うことは、呼吸やエクササイズを通して笑うこともできますが、泣くことは、涙がそこにあることを認めて、くつろいで、許し、手放すことで起こります。

泣くことはセロトニン神経の活性化につながり、号泣するとより効果が高いのですが、第 二ステージの一週間の間に、ずっとではありませんが、何回かは、心の底からの号泣を何 度か体験します。

泣いた後には『エンドルフィン』が増加して、スッキリしますが、そこに留まらず、それで もまだ深い層に潜っていきます。

涙には”コルチゾール”というストレス物質が含まれています。このコルチゾールは、免疫力 を低下させたり、心拍数、血圧を上昇させたり、はたまたホルモンバランスを乱したりす るので、実際に涙を流すことは、このコルチゾーンを体外に排出することになります。

泣くことによって、副交感神経に切り替わる事によりリラックスが起こり、内蔵が活発に 働く、筋肉がゆるむ、血行が良くなりリンパの流れが良くなり、疲れが回復するなどの健康的効果もあります。

このような涙のデトックス効果をねらって「涙活」というイベントが流行っています。泣ける映画や朗読を聞いて意識的に涙を流すイベントです。

ストレス緩和のための面白い企画ですが、リラックスして、自分の深い層を感じれば、映 画や朗読を見なくても、誰でもが涙を流すことは可能です。

笑いの抑圧という、一般的には心理療法などでは見過ごされて来た心理的層に働きかけると、それより深いところに痛みの層があります。

笑いのステージでは、体験者は多くのエネルギーを得て、眠りに入るのが困難になる人がいます。

泣くステージでは、それと対照的に、とても深いくつろぎを感じる人が多いです。 深く泣く事は、自分の存在の中心に、より静かに定まるのに役に立ちます。

最後の鑑賞のステージでは、観照が自然に起こります。 観照とは、単に観察している状態以上のものです。 観照の辞書的な意味は、対象の本質を客観的に冷静にみつめること。

ですが、ユニティー インスティチュートのプラサードは、観照を気づきのピーク体験だと定義していました。

OSHOは、 「この瞑想は、前もって笑いと涙から解放されているために、そこにはあなた の観照を抑圧するものは何もない。その時こそ観照は純粋なる空を開く。

だから、7日間、 あなたは明晰さだけを経験する」 と言っています。

最後のステージで多くの人は虚空を体験し、それを恐れず、渇望で埋め合わせず、その空っぽな空間にくつろぎます。

過去のすべての禁制からハートがきれいになったら、瞑想者が長い間探求してきた観照がひとりでに起こります。それは最初からそこにあったのです。

OSHO 「神秘の薔薇(ミスティック・ローズ)という象徴は、もし人が、生まれながらに備えて いる種子の世話をし、ふさわしい土壌、ふさわしい環境、ふさわしい波動を与え、種子が 成長しはじめていける正しい道を進むなら、そのとき、究極の成長がミスティック・ロー ズに象徴される。あなたの実存が花をつけ、すべての花弁を開き、妙なる芳香を放つ。

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