観 想 法

観想法

●観想の種類

観想法とはイメージをする瞑想のやり方のことです。

仏教用語としての観想は、特定の対象に向けて心を集中して、その姿や性質を観察することです。 そのものの真の姿を捉えようとして、思いをこらす事が観想なので、仏教では「空」を理解することを「空観」と呼んでいます。

阿字観

観想の対象は様々で、真言宗で有名な「阿字観」は、梵語(サンスクリット語)の阿の字をイ メージします。

イメージを思い浮かべる方法とは、ほとんどの古今東西の宗教宗派で行われています。 特にチベット密教(タントラ)や西欧の神秘主義、西洋魔術、日本の密教などで、重要視されている手法です。

曼荼羅

チベット仏教にはさまざまな観想法が在ります。 極彩色の曼荼羅を複雑な手順でイメージしたり、仏様の姿を想い浮かべたりします。

近年、アメリカに渡ったチベットの僧であるチョギャム・トゥルンパは、空ではなく、色(形態)を見なさいと教えました。

概念や解釈を投影する以前の色そのものを見ること。 「対象は楓の葉でも、満月の光りでも、ニューヨークのゴミためでもいいから、ただその色を見なさい」と教えました。

それは、世界を虚しい「空(くう)」として見るのではなく、色そのものとして見る時に、 世界はありのままに見えて、その色(しき)はまた空(くう)でもあり、空はまた色でもある、 といった境地に至るためです。

こういった境地に至るための精密な手順がチベット仏教にはあります。

イメージなどは、魔境として切り捨てる「禅」にも、有名な観想法があります。

軟蘇の法

禅師の白隠が健康回復したという軟蘇の法といって、白い球状のものを頭頂部に置き、それが溶けていき、生暖かい感覚が体全体を覆っていくのをイメージするものです。

肺病と強度のノイローゼに陥り、医者にも見離された若き白隠禅師は、このイメージを使って健康を回復しました。 これは観想法とも、イメージ療法とも言える手法です。

愛する人が白骨化していくさまを観想して、執着から離れる方法もあります。

西欧では同じく想像力を使って、健康や経済状態の豊かさをイメージして、その思いを現実化させるための観想法が発達しました。

ビジュアラゼーション

ビジュアラゼーションとも呼ばれる方法は、引き寄せの方法として知られています。

イメージを思い浮かべる観想法は、第三の目を強化するものです。 第三の目が発達していると、思えば叶うといったことも簡単に起こってくるので、魔術や、願望実現法などでも、昔から、ビジュアライズすることは求められます。

瞑想中に、青い光を額のあたりに見るひとがたまにいるのは、第三の目が刺激されているからです。 それで、目を閉じて、光を視覚化する瞑想は、世界中で古くから行われてきました。

また目覚めているとき、歩いているとき、眠っている時、日常のすべての中で、自分自身を光として想起する瞑想もあります。

ダークネス瞑想

反対に、内なる闇を感じる瞑想もあります(ダークネス瞑想)。 最初は目を開けて、暗闇を凝視します。 これは完璧に真っ暗になるスペースで行います。

最初は、目を開けても閉じても真っ暗の部屋の中で、涙が流れ、さまざまなイメージが溢れてくるので、目と第三の目の浄化になります。

続けているうちに、真っ暗闇のなかで奈落の底に落ちてしまったようなくつろぎが生まれます。

闇の中では、どこへも行く必要がないし、何もする必要はありません。 日中でも目を閉じれば、内なる闇を見ることができるようになります。

ゴールデンライト瞑想

ゴールデンライト瞑想と言って、息を吸い込みながら黄金の光が頭から入ってきて、全身が満たされ、息を吐きながら、闇が足元から上昇して、頭から出ていくことをイメージする瞑想もあります。

光は男性エネルギーで、闇は女性エネルギーで、ふたつのエネルギーのバランスと統合が生まれます。

人間の中にそのふたつのエネルギーが存在することを認めたスイスの心理学者ユングは、「黄金の華の秘密」という著書の中で、この道教の観想法を紹介し、OSHOはこれをゴールデンライト瞑想と呼んで、早朝と夜眠りにつく時に行うように言いました。

●  観想のやり方

最近では高野山のお寺でも、一般の人も気楽に体験することができる「阿字観」は、真言密教の中では究極の瞑想法です。しかし、空海からの口伝が何種類もあって、実はやり方は一定していません。

簡単なやり方としては、阿の字の掛け軸を見ながら、吐く息と共にアーという声を出しながら阿をイメージするので、ストレスがやわらぐことにもなります。

なんであれ、イメージをありありと思い浮かべるのが、観想法です。

「阿字観」では、観想を続けると、宇宙万物の根源である「阿」の字が身体に充満してきます。 それは、実は宇宙の根元と自分自身は一体であったことに気づくということです。

最初はイマジネーションを使いますが、イマジネーション(想像力)と言うものを、普段は隠されているものを見るための窓として使 うこともできるのです。

● 観想の効果

一般に、観想では、象徴的なイメージと思い浮かべることで、無意識的なレベルで心の働きを活性化させます。

それは、意識の在り方そのものを変容させます。 目を閉じてイメージしているのに、視覚形脳番地が活性化していることが、月輪観という密教の観想法をしているひとの脳を研究してわかりました。

実際に見てはいなくても、脳の中の視覚をつかさどる部分は動いているのです。

また、心を一点にとどめるので、落ち着きと集中が生まれのす。

「気づき」の光線を発する場所である第三の目が活性化します。

ありありとイメージしたものは、現実化しやすいのですが、その力だけが発達しても、危険です。

良いことも悪いこともイメージする力が強かったら、叶ってしまうからです。 これが第三の目の発達の前に、それより下のチャクラの浄化が必要なことの理由のひとつです。

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